ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: ブラックチェーン ( No.75 )
- 日時: 2010/04/16 19:24
- 名前: 白兎 (ID: oDAd3.8e)
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(てくてく・・・)
私たちは高地さんのところへ向かっている。
憂鬱だなぁ・・・ああいうタイプ苦手っていうか。
「はあぁぁぁぁああ〜〜〜」
「ため息すんな。」
「そうだよぉ。幸せ逃げるって言うじゃん〜」
「もうとっくに逃げてると思う・・・。」
そのとき・・・
「な、なんですって・・・!犯行は私たち以外不可能だなんて、そんな・・・!!」
高地さんの声。
「どうかしたんですか?」
すかさず賢人は様子を探りに行った。
私たちも賢人の後に続く。
答えたのは霧沢さん。
「あ、美宇さん達のお友達・・・?
あのね、今刑事さんが来てるんだけど・・・」
「けど?」
「死亡推定時刻からかんがえると、犯行は私たち研究員しか出来ない状況だったらしいの。」
「何でですか?」
「その日はみんな徹夜で残って実験してたから、周りには私たちしかいなかったの。研究室に入れるのは私たちだけ・・・。出入り口にはカメラも回ってるから、他の人が入ったらすぐにわかることだし。」
「えっじゃぁ・・犯人はやっぱりこの中の人なんじゃ・・・
「(ストレートすぎるだろ!)利奈っ!!」
「・・・。(歯に衣着せぬ奴だな。)」
(警察)「なんだい?君たちは。今から話があるから子供は帰った帰った。」
この刑事、ちょっとは山田さん見習えよ・・とか思いながら私たちは仕方なくロビー(?)に戻った。
「ねぇ、もし本当にあの中に犯人がいるとして・・・だれが怪しい?」
利奈が聞いてきた。
「だれがっていうほどまだ研究員たちと親しくもないだろ。
面識があるのは霧沢さんと久遠って奴と、高地さんか・・・。」
「その中だったら高地さんが一番怪しいけどね。だって加賀見さんが死んで、高地さんが研究員の中で一番偉い存在になったんだし。」
「どのみち判断するには早すぎる。もっと手がかりがあればいいんだが。」
「何かいい方法ない?」
「じゃあ、研究員一人ずつに、話を聞いてみよう。何か知っている者がいるかもしれない。」
「なるほどぉ♪そんじゃ、明日は研究員たちに探りを入れてみるってことで♪」
「了解!!」
そうして作戦会議は終了した。
しかし、利奈たちが泊まれるのはあと三日。
それまでにこの事件を解決することはできるだろうか・・・?