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Re: __堕ちた僕と愛しいキミ ( No.10 )
日時: 2010/01/23 22:14
名前: 郁斗 (ID: qyu8shZB)

第6話 痛み


「ゆず」


僕の目の前には、大好きな大好きなゆずがいる。
すっごく綺麗な姿で。


「嫌、やめて、お願いだから…」

「大丈夫。痛くないよ、ゆずはきっと受け入れる」

「やっ、嫌、やめて」

「何で?ゆずは僕が嫌いなの?」


ホラ、こう言えば、ゆずは何も言えない。
綺麗な瞳から透明な雫を流すんだ。
可愛い。
手錠で繋がれてるゆずは、もっと可愛い。


「う゛っ…ぁ」

「僕の愛、感じてる?」

「痛い、痛いよぉっ…」


まだ、殴っただけじゃん。
始まったばかりだよ?
もっと僕の愛感じてよ。


「いだっ!痛い!ぅぐっ…あ゛ぁ!!!」

「綺麗だよ、ゆず」


ナイフでゆずの腕と足に傷をつける。
僕のシルシ。
『一ノ瀬ゆずは沖野海遊樹のモノ』と言う証。
誰にも触れさせない。
誰にも邪魔されない。

僕とゆずだけの愛。


「ゆっきぃ…ヤダ、もう、ヤダ」

「そうだね。ゆずにはもっと愛を感じさせたいけど、今日は終り」


また、今度…
ゆずに愛をアゲル。