ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 物語レストラン〜お待たせしました!三話目です!〜 ( No.56 )
- 日時: 2010/02/27 12:52
- 名前: ガロルダ ◆2zLcupqRwQ (ID: TSkkgAHv)
三品目
〜+言霊のサラダ+〜
(前編)
どうも、お久しぶりですね・・・・。たまにはここの特性サラダでも食べてみてはいかがです?
それではまたお話でも致しましょうか・・・。
ここはとある有名な私立の中学・・・。
そこに通っていた男の子の秀人君は、最近なんだか学校が面白くないと感じてきていました・・・。
学校では勉強がおいつけずテストも悪い点ばかりで親に叱られっぱなしだし、先生からもガミガミとよく怒鳴られるし・・・。
すごくムシャクシャしていました・・・・。
「あー、なんかつまんねー。学校行っても先公怒ってくるだけだし・・・。まじアイツ死んでくんねーかなー。」
朝起きるといつも秀人君はそうブツブツと言っていました。
だるい身体をおこし、学校へ行くと早速校門で不快なものを見ました。
女子がキャーキャー騒いでいるのです。でも騒いでいるのが不快なのではありません。女子の壁の真ん中に立っている秀人君と同じクラスの男子、卓磨君がいたからです・・・・。
秀人君は自分がモテず、卓磨君がモテているところを見るとすごく頭にくるのでした。
「なんだよ、チビの癖に・・・・。大体髪の毛が茶だったり黒だったりしてるのって校則違反じゃん。」
そう思っていると段々秀人君は卓磨君に理由のない恨みが生まれてきました・・・。
「死ね・・・・卓磨なんか・・・死ね。消えてなくなれ・・・・。」
でもこんなこと言っても死ぬわけないかと秀人君は思いました。
次の日、学校の校門に来た秀人君は不思議に思いました・・・・。
いつもならすぐ眼に着く女子の壁と卓磨君の姿がないからです・・・・。
「今日は卓磨の奴、休みなのかなぁ?」
そう呟きながら秀人君は教室に入って行きました。
教室に入ると男子も女子も憂鬱そうな顔をしていました。中には泣いてる女子もいます。
「おはよー。」
秀人君はみんなに元気よく挨拶をしましたが、みんな返事を返してくれません・・・・。
(なんだよ、なんだよ・・・、卓磨の奴がいないからみんなこんなに憂鬱になんのか?優秀な俺が来てやったというのに!)
自分のことが無視されると秀人君はよけいに卓磨君への恨みが積りました・・・。
「はい、静かにしてください・・・。」
そこへ先生が低い残念そうな声でそう言いながら入ってきました。
皆は席につき、先生の方をじっと見ていました。
「昨日、本條卓磨君が亡くなりました・・・。」
涙声でそう言った先生の言葉を聞き、秀人君は冷や汗をかきました・・・・。
おっと・・・・時間ですね・・・・。お客様、申し訳ございませんがお話は今回ここまでです。
また後ほど来て下さいませ・・・・・。