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プ ロ ロ - グ ...

2072年1月
始まりは急だった。
突如響き渡る緊急サイレンの音。
耳障りな音が日本全体を包む。

もちろん“彼”もその音を耳にしていた。
朝の輝く太陽に勝るほどのその音に、
彼は眉を寄せていた。

きっとこの日本にいる者は全員聞いただろう。
あの恐ろしい放送を。

オハヨウ、ミナサン。
ハジマルヨ。
タノシイ タノシイ ボクラノ ゲーム ガ
ゲームッテイッタッテ
タダノゲームジャナイヨ。
オソシイ コロシアイ ノゲーム。
オトナモ コドモモ ロウジンモ アカチャンモ
ゼーンブカンケイナイ。
ミキタチハ モウ
コノ ゲーム ノ
コマ トナッタノダカラ——

始まった。
あの恐ろしい放送と共に。

始まった。
あのゲームが。

終わった。
俺らの自由な人生は。

このゲームをクリアする条件。

それは、


ゲーム主催者、“α”の殺害。
そしてテロ組織、“暗闇のサーカス団”の撲滅のみ——

さぁ、武器を手に
はじめよう。

醜く悲しい
人間同士の　コ ロ シ ア イ　を——