ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 僕等の図書館 〜百物語編〜 ( No.2 )
日時: 2011/03/07 16:22
名前: クロウ ◆vBcX/EH4b2 (ID: iYTaD9NP)

ようこそ、私達の図書館へ!


私、この図書館で読み聞かせをしている、クロウと申します。

……貴方とはどこかでお会いしましたか?
もし、どこかでお会いしたのなら、私の話し方に驚いたのではないのでしょうか?
私自身、このような話し方は苦手ですからね。

それより、どこかにおかけになったらどうです?
丁度ここに椅子がありますし、それにでも座ってください。

とりあえず、貴方はどのような本を読みにここに来たのですか?
最初に言っておきますが、ここには百物語の本しかありませんよ。
なぜかって?
館長が決めたからですよ。
館長はオカルト、心霊研究などがとてもお好きなんです。
夜の図書館で、百物語の本を一冊一冊読み上げるなんて、ぞくぞくしますね。

館長も、その「ぞくぞく」が気に入ったのでしょう。
皆様も怪談を話すときの「ぞくぞく」好きなのですか?

怪談を話しているときや、呼んでいるときの「ぞくぞく」好きな人って結構いますからね。
ですが、私は怪談話は苦手なんですよ。
「ぞくぞく」するのは好きですが、後からとても怖くなって、強い風の音なんか聞いたら、それだけで震えてしまいますよ。
読み聞かせる者がこれで、本当にいのでしょうか……。


……あぁ、一人で長々と話してしまってすみません。

では、ごゆっくり。この図書館での時間をお楽しみください。