ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 僕等の図書館 〜1話目UP〜 ( No.21 )
- 日時: 2010/10/11 21:11
- 名前: クロウ ◆vBcX/EH4b2 (ID: gb5AkW7o)
では、学校七不思議についてお話しましょう。
学校の七不思議。怪談としては、よくある話ですね。でも、それが本当かどうかは、解る人はいますかね?
学校に、それを確認しに行かないといけないですよね。
それが嘘だったらいいのですが、もし本当だったら、その人は帰ってこれないかもしれませんよね。
今回は、その七不思議のお話です。
これは、ベリアル君が体験した話だそうです。
要君とベリアル君の通っている学校に七つの怪談がありました。
2人のクラスメートは、その階段を信じている人と信じていない人がいて、その事で言い争いになっていました。
そこで、ベリアル君が怪談のことを確かめに行ったのですが……。
それが、要君に頼まれたからしょうがなく、ということで、実際全然乗り気じゃなかったそうです。
まぁ、あの人なら、何があっても大丈夫でしょうからね。要君もそれを解っていたのでしょう。
そんなわけで、夜の校舎に入り、懐中電灯をつけて、廊下を歩きます。
カツン、カツン、と内履きの音が響きます。
ペタ、ペタ、ペタ。
後から、素足で歩いてくるような音が聞こえてきます。
このとき、後ろを見てはいけないと要君に教えられたので、ベリアル君はそのまま放っておいたのですが……。
だんだん、後ろからついてくる足音がうっとおしくなりました。
その時、足音が一つ消えました。
ベリアルが両足を怪談に付けた瞬間、足音がとまったのです。
廊下を見てみると、よく見えませんが、人型のものが見えました。
ベリアルはそんなことは気にせず、怪談を上っていました。
窓の外では青白くボウッと光った物が飛んでいました。
何処からか、ピアノの音も聞こえてきます。
ベリアルは気にせずに歩きます。
次に、理科室の前を通りかかりました。
理科室からは、カタカタという音が聞こえてきました。
理科室を覗くと、骨格標本が踊っています。
ベリアル君と骨格標本の目が合いました。
ベリアル君は軽くお辞儀をして、その場を去りました。
次に、美術室へ行ってみました。
美術室では、粘土でできた作品をカッターで切りつける"何か"が目に入りました。
ベリアルはその何かに見つからないよう、足早にその場を立ち去ります。
次は、体育館です。
体育館に行き、体育館のドアを開けると、ベリアル君めがけてバスケットボールや卓球のボールが飛んできます。
ベリアル君は慌てて体をのけぞらせました。
そして、体育館のドアを閉め、足早に帰ってゆきました。
ちょうど玄関に来たとき、ベリアル君は気がつきました。
自分が怪談と呼ばれるような怪異にあった回数は六回。では、七回目は?
七回目のことは情報は全くなく、誰も詳しいことは知りません。
ベリアル君が疑問に思いながらも振り返ると、自分のすぐ後ろ壁に、大鏡がありました。
こんなもの、先ほどはなかったのに。
ベリアル君はそう思いながらも、鏡に手をあてます。
すると、鏡の中のベリアル君がニコリと微笑み、左手をベリアル君の首に回し、右手でベリアル君の金色の髪を愛おしげに撫でました。
次の瞬間
鏡の中のベリアル君が、凄い力でベリアル君を鏡の中に引き込もうとします。
ベリアル君は鏡を蹴り、首にまわされた腕に噛みつき、一旦しゃがみ、腕が外れたところで、鏡に手の届かないところまで後退しました。
すると、鏡の中から、悔しそうにベリアル君を見ている、顔が腐りかけた乱れた髪の女性がいたそうです。
……まぁ、ベリアル君は帰ってこれたからいいのですが。
その後、結局ベリアル君の言うことは嘘だと、七不思議を信じない人に否定されました。
その中の1人が、ベリアル君のように真夜中の学校に忍び込んだのですが……。
はたして、彼は無事に戻れるでしょうか?