ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 僕等の図書館 〜百物語編〜 ( No.4 )
日時: 2011/03/07 16:25
名前: クロウ ◆vBcX/EH4b2 (ID: iYTaD9NP)

百物語の棚にて


ここが、百物語の棚です。


……え? 本棚が一つしか見えない?
それは、そうでしょう。
この棚しかないんですよね。この図書館には。
まぁ、いつか館長が本を増やしてくれるといいのですが。

あの人に限って、そういうことがあるかどうかという話ですね。


では、これからこの百冊の本を読ませていただきます。

皆様は百物語という物を知っていますか?
遠い昔に、神社で数人の男が怪談話をしたことが始まりとされています。
百人で百話の奇怪な話をし、人数分のろうそくを、話し終わった後に消してゆく。
それが百物語ですよね。
ですが、百物語を全員が語り終えると、世にも恐ろしいくことが起こるそうです。

今から私が話すのは、図書館で語られた百物語です。


私と、私の友人がろうそくを百本持ち寄って、この図書館で話をした時のことが、この本棚の本の中に書き記されています。
私はこの図書館の本を読み、友人達は友人の話や、体験談などを話してくれました。
その時のことを録音して、テープに保存し、この本に書いてみたのです。

では、そろそろこの本を読みましょうか。
最初の怪談は『真夜中の図書館』です。
どうぞ、お楽しみください。