ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 黒百合が散るころに…「魔嚇し編」 ( No.10 )
日時: 2010/02/03 22:18
名前: 椿薔薇 (ID: p4jphIw6)

第一惨「噂」

最先端都市「亡國」

そこは夢としか、幸としかいいようが無いほどに

平穏だった。。。

人々はその國に入ってしまったら
抜けることができない・・・

もうそんな生活に、慣れ。

それ以外はありえなくなってしまうから・・・

だからだった。

恐怖を・・・誰しもが忘れてしまっていた

50年前のあの事件でさえも

あの悪夢でさえも・・・

地獄へ変わるとき人もまた絶えられなくなってしまう

忘れてしまっているから・・・

こんなにも。こんなにも・・・

「京也ァ!聞いたき?聞いたき?」
凛、俺の友人だ。
誰にでも好かれるこの性格には俺でさえも羨ましい

「なにがだ?また噂かなんかか?」
俺はいつものことだと、軽く受け流していた・・・
あの時にはまだ。

なにも知らなかったんだから・・・

俺が亡國にやってきて、はや一ヶ月。
都会の生活にも慣れて友達も何人かできて楽しいスクールライフをおくれそうだと・・・
これからに期待していたときだった。

あの噂を耳にしてしまったのだ

「そうぜよ!わし、また面白い噂をきいたん!」

とんだ、くだらない噂だった。

非現実的な・・・そんな、小さな噂。。。