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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 黒百合が散るころに…「魔嚇し編」 ( No.12 )
- 日時: 2010/02/07 11:28
- 名前: 椿薔薇 (ID: p4jphIw6)
第二惨「魔」
50年前に十文字村という村で失踪事件が、いや神隠しがおきた。
それを村民達は神隠しではなく「魔隠し」と呼んだそうだ…
それは昔から十文字村は呪いの魔がとりついているといわれ失踪事件が起きる前にも幾度もなく、謎の殺人事件や祭りでの放火など…
全て魔の呪いだと…
魔の嚇しで起きた事件なのだと言われていたのだ。
「…それが?どうかしたのか」
俺はそんな魔の村の知りもしないことを聞かされてうんざりとした。
そんな事件聞いたことない…いや生まれてもないしな。
「その魔の呪いが望國に罹ったのじゃ!魔嚇しがの!」
目を輝かせて凛は言った。
「何の根拠があってそんなことを?」
ため息混じりで言う俺に凛は頬を膨らませて
「知らなかか?ダメじゃきー、望國で起きてる未解決事件のことじゃ。わしでもしっとるぜよ!」
自慢げにふふん、と鼻を鳴らす
そう、ここ数年に望國でも殺人事件や失踪事件などが起きていた。
全くニュースにもなっていらず、謎なのだ。
そのまま、捜査が打ち切られたものも少なくない…
それも、なんとも人間技でもないような残酷で恐ろしい殺人や今だ発見ならず死体でさえも見つからない。
そんな事件。
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