ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 逃亡中事件簿 アンケート中(オリキャラ募集中)追加質問有り ( No.107 )
- 日時: 2010/03/08 21:21
- 名前: nanasi (ID: lerfPl9x)
二章 その参拾四 フルーツパフェは自腹
〟プウルルルウルウルルルウウウルル”
「八月、ケータイなってるよ」
ミィちゃんはフルーツパフェ(自腹)を食べながら言った
「いいのよ、無視して」
私はさらりと言った
これがもう三回目だということに気づいていた
相手が誰だかももちろんわかってた
・・・何度やっても無駄なんだけどな〜
やがてまた、その音も止った
そして次には
〟ピロピロリィ〜”
という音が店内に響く
私はその音がなるとすぐにケータイを手に取った
やっぱ五月は頭いいなぁ〜
電話では絶対でないことを見越してるなんて
だけど、本人の前で言ったら殴られるだろうな〜
そんなことを考えながらメールを読む
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だましやがったな?
今すぐ場所を言え
言わなかったら・・・
夜何が起こるか覚悟しとけよ?
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たったそれだけのメール
五月らしいといえば五月らしい
「誰からのメール?って、男?嘘、八月彼氏いたの???」
ミィちゃんがはやし立てる
「絶対無い!」
めちゃくちゃ私は強く言った
「じゃあ、どういう関係?」
「・・・」
上司・・・違うな。仲間・・・あってるけどなんかちょっと違うような
同棲相手・・・って、んなわけないか
「どうしたの?やっぱり彼氏?」
しょうがない。ここは嘘で行くか
「違う違う。シスコンの兄ちゃんだよ。私が何も言わないで出かけるたびにこんなメール送ってくるの」
「なんか、納得のような納得じゃないような。っ手言うか返信したら?」
「そうね。」
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○九付近。
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私のメール、五月のメールに負けず劣らずシンプルだな・・・
まいいや、送信と!
私はミィちゃんの会話とか、五月への警戒とかに夢中で
普通の女子中学生でいたくて、ただそれだけのことで忘れていた
追われていることを