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Re: 逃亡中事件簿 アンケート中(オリキャラ募集中)追加質問有り ( No.108 )
日時: 2010/03/09 17:11
名前: nanasi (ID: lerfPl9x)

二章 その参拾伍  逃走中

「誰かに見られてるような・・・。」

ミィちゃんがそういったのは、あのカフェを出て少したったときだった。

私は念のため振り返る

そこには、女子高生ぐらいの人たちのグループしかいなくて、年齢層が追っ手とはかけ離れていた

「気のせいよ。お兄ちゃんもいないし。」

「だよね」

無論、お兄ちゃんは五月のことである。

本人の前で言ってみたらどう反応するか。少し考えてみたけど考えるのを止めた。

ちょっと寒気がしたから・・・寒気?

私は念のためもう一度振り返る。

「イタ・・・。さっ、・・お兄ちゃんが。逃げなきゃ!」

私は、ミィちゃんの腕をつかむとがむしゃらに走り始めた。

「どこ行くの。」

「できれば駅!」

「ならこっち。」

逃げている事情を聞かないでミィちゃんはとにかく走る

私も走る。

だけど、五月も走る

「スイカ。もってる?」

「もってる。」

「じゃあ、駅の中はいるよ。私もちゃんと切符持ってるから。」

「いつ買ったの?」

「行きに。じゃ、とにかく電車乗るよ!」

といったその時改札は私たちの目の前に現れた。

財布から出した切符を通す

しかし運悪くその切符をとおそうとした刹那、向こうから人が来て矢印マークが反対になる

五月が近づいてくる

ミィちゃんは先に行く

あせるあせるあせる

しょうがなく隣の機械を使う

あぁ、通った。

こうして私たちは駅構内にはいる

しかし、五月も駅構内に入ってくる。改札を飛び越えたらしい(だから、いつも警察に追われてるんだよ!)

「ミィちゃん!」

「八月、そんなとこにいたの。」

「そうだけど、とにかく逃げよ!」

私はミィちゃんの腕をつかんだままがむしゃらに走り始めた

そして、たどりついた階段を駆け上がりホームに出る

するとちょうどよく電車が発車しそうではないか!

私は、その電車に乗り込むと同時にドアが!!!

ぎりぎりではさまれることは免れた

ホームを見る

すると五月が立っていた!

私は逃げ切った。

「八月!!!馬鹿!」

ふいにそうミィちゃんは言った

「なんで?」

「これ逆方向の電車だよ。」

「えぇえっぇっぇぇっぇえっぇ。」