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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 逃亡中事件簿 アンケート中(オリキャラ募集中)追加質問有り ( No.113 )
- 日時: 2010/03/10 22:04
- 名前: nanasi (ID: lerfPl9x)
二章 その参拾陸 巻けたカナ・・・・・・?
私の声は電車内でよく響いた
それだけに注目を集めてしまい、車両内にいる人々から変な目で見られてしまった
ミィちゃんはあからさまにいやそうに私を見る
ちょっとどう対処しようか困る
だって、こういう事は本当に中々起こらないし
だけど、なんか言わなきゃな・・・
「えっと、そのあの・・・・・・すいませんでした!」
私はそういった
そしたらみんな私から関心を失ったようで、静かに自分の世界に戻っていった。
ミィちゃんもほっとしたような顔である。
ふぅ、ミィちゃんから嫌われるのも免れたみたい。ぎりぎりでって感じもするが。
でも、まだ片付いてない問題だってある。
「だけどさ、どうする?逆方向の電車に勢いよく乗っちゃったけど・・・・・・」
ミィちゃんに助けを求める。そしたら案外早く助けてくれた。
「戻ればいいじゃん。」
あっさりとミィちゃんは言い放つ。
「まぁそれはそうだけど・・・・・・。」
「ど?」
一言だけそう言うミィちゃん。一言なのにめちゃくちゃ迫力がある。
私がちょっとびびっていると、ミィちゃんはもう一言付け加えた。
「それでなんか悪いの?」
めんどくさそうに手遊びをしながらミィちゃんは言った。
「・・・・・・」
何にも反論できない。
『次はぁ〜恵比寿、恵比寿に到着いたします。お降りの方はお忘れ物にご注意ください。次は、恵比寿』
場内アナウンスが車内に鳴り響く。
「次ぎ降りる?」
私はミィちゃんに聞いてみる。私のほうが身長は高いが気分的には、見上げているという感じで。
「うん。それで、新宿まで行こう。」
ミィちゃんは笑顔でそう言った。
どうやらさっきのは機嫌が悪かっただけみたい。
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