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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 逃亡中事件簿 アンケート中(オリキャラ募集中)追加質問有り ( No.130 )
- 日時: 2010/03/16 18:02
- 名前: nanasi (ID: lerfPl9x)
二章 その四拾参 水道橋
『次はぁ〜水道橋、水道橋に到着します。お忘れ物にご注意ください。次は、水道橋』
そう綺麗な声の車内アナウンスが聞こえた。
「次だよね?」
私はミィちゃんに確認する。しかし、しばらく反応がない。
しょうがない。もう一度聞こう。
「次だよね?」
さっきより大きな声で聞く。
「あっうん」
さっきとは違って、それだけ答えるとまたミィちゃんは物思いにふける。
なんか悩みでもあるのかな?そんなことを考えながら、私は電車に揺られる。
そして、気づいたら水道橋についていた。
「降りよ!」
今度は私がミィちゃんの腕を掴んで走る。ミィちゃんは見た目通りやはり軽い。
そのうち、ミィちゃんも自力で走りだす。そうすると本当にだいぶ軽くなった。
そして、ちょっと止まってみるとやはりまだホームの上であったが、その様子は新宿とは対照的だった。
なにしろ、人が少ないのだ。いるっちゃいるが、新宿に比べてみるとほんとに少ない。
そんなことも気にしながら、私は友江や五月がいないか首だけを動かして辺りを見回す。
……いない。
よかった。そう安堵のため息を私は吐いた。
「八月。行くよ?」
気づいたら私より前の方にミィちゃんは立っていた。
「うん」
そう私は簡潔に答えた。
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