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二章　その十　　被害者二人

・・空想・・

五月からもらったデータによれば確かこの学校の少女が二人殺されていた

一人は本田理恵子。このクラスの元委員長。眼鏡をしていておかっぱのまじめキャラの少女。

ホームで電車を待っていたところを突き落とされている

ここではまだ事故死だと思われていた。

死体だって一部どこかに飛んでいって見つからなくなってしまったのだから（正確には飛び散って）

二人は早川祥子。元子のクラスの人で、サッチィ〜というあだ名がつけられていて、クラブは化学クラブ。

髪はちょっと茶髪っぽくって短め。やわらちゃんヘアー。

スポーツをやっていそうだがあくまで化学クラブ。

そのこは確か遅くまで理科室に残っていて、帰ろうと思い薬品を片付けようとしたら、たまたま外に出ていた薬品が

何かの不注意で

降り注ぎ死んだ。

その死体は翌日発見されたがその死体はあくまで胴体がなかったのだ

警察では薬品でとけたことになった

だが・・・


その二つの死体は発見された


そしたらそのどちらにも、ナイフが突き刺さっていた。

いやそんな単純な感じではないと思う

食い込んでいた

こちらのほうが適切だ

それに、化学クラブの先生はそんな棄権な薬品を出しっぱなしにしたおぼえはないそうだ。

もっとも、警察の前でそのことは学園長に止められ話せなかったそうだが

とにかくいままでにこのクラスの少女が二人も死んでいる。

これは事件だと学園長は判断し、私たちを呼んだ・・・