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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 逃亡中事件簿 ( No.28 )
- 日時: 2010/02/18 19:07
- 名前: nanasi (ID: XTwzLzPc)
- 参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_m/view.html?379009
二章 その拾参 舞い散る
何も感じなかった・・・わけではない
目の前で人が切断されていてそれに対し何も思わないほど人間駄目になってはいない・・・はずだ。
ただ、
クラスメイトになるはずだった少女だと実感が持てない。
そんなことを思っているうちに先生は切断作業を終えたらしく、ギコギコという音が止った
そのことに気づき私は空想をやめる
「ンじゃ次はぁ。」
先生は手袋をした。
そして、その分かれた死体の中で胴だけを持ち上げて少し遠くに投げそれ以外を・・・
周りにぶっ飛ばした
二つのパーツのひとつは校庭の真ん中あたりまで飛んで、もうひとつは校舎のドア付近までいった。
真っ赤な・・・いや、どす黒い血が舞い散る
「これでいいだろう。」
やっぱりその真剣って言うかクールな口調怖い。
「八月ちゃん?そろそろ教室に帰って。自習ってみんなに伝えといてね。
四時間目は音楽だから自分たちで音楽の授業受けといてとも伝えといてネ。
あと、このことはくれぐれもご内密に」
そういい口の前に指を立てた手を持ってくる先生
いつもの先生だ(っていうほどに先生を私は知らないが)
だけど、ひとつおかしい
「先生・・・。なんで私を連れてきたんですか?」
そう私が言うと先生はそんなこともわからないのとでもいうような表情をしながら教えてくれた。
「私がこの死体をバラバラにしたと疑われないためよ。
これは、あくまでも飛び降りて着地するときの反動でバラバラになったと考えてもらうため。
生徒の前で堂々とそんなことをする先生中々いないでしょ?」
まぁそうだけどその口調で言われるとなんか、ただのイタヅラみたいにしか聞こえないんだけど・・・。
「わかりました。帰ります。」
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