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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 逃亡中事件簿 ( No.32 )
- 日時: 2010/02/20 13:46
- 名前: nanasi (ID: XTwzLzPc)
二章 拾語 魔女裁判 —罪状—
そう彼女が言った瞬間に、入り口のドアの近くの生徒はドアを閉め、窓の近くの生徒は窓とカーテンを閉めた。
それを確認すると彼女は立ち上がり教壇のところまで行った
「裁判長を務めるのはこの私、今夢アリスです。よろしくお願いします。」
そう丁寧にアリスさんは言うと深く礼をした。
みんなが小さく拍手する。
「これから始まる一週間に及ぶ魔女裁判の内容を外にもらした者には罰を与える。よろしいでしょうか。」
そうアリスさんが言うとみんないっせいに、わかりましたと言う。
「もう一度言います。これから第百二十三回魔女裁判を行う。」
百二十三・・・それってこの学校の歳から1年引いた回数じゃない・・・。
ここは二年生の教室。
なら、ここに初めての二年生がやってきたときからずっと続いてるって意味よね
「裁判官は皆さんです。だから、質問がある場合は静かに手を挙げて下さい。」
そういうとアリスさんは、手をのばしてこっちにおいでのポーズをした。
するとそれに反応したのかその少女は立ち上がり前に出て行く
「私は検察官の滋賀峰沙里です。」
そういうとアリスさんと同じように礼をした
二人が並ぶと絵になるなぁ〜
だって、金髪の長いウェーブのかかった髪に薄ピンク色の瞳のアリスさんは、とってもかわいらしくてアリスのよう。
一方真っ直ぐ長い黒髪で意志の強そうなリンとした黒い目を持つ沙里さんは、本当に格好がいい。
スタイルもいい
頭もよさそう
正に二人は優秀の中の優秀であった。
「今回の事件の被告人前に出てきてください。本郷あおりさん。前へ。」
「えっ・・・・。」
本郷さんはそうつぶやいてから立ち上がった。そして前へ進み出る
「本日の罪状を沙里さん、説明してください。」
「彼女が犯してしまった罪は、・・・いじめです。」
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