ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 逃亡中事件簿 ( No.33 )
- 日時: 2010/02/20 17:30
- 名前: nanasi (ID: XTwzLzPc)
二章 拾六 ミィちゃんいた???
「なんであなたがっしって・・・」
「つまり罪を認めたわけですね。」
強い声でアリスさんが言う
逆らえないような強い声
「・・・はい。」
「なら、どこから情報が漏れようが関係ないでしょ?ねぇ?」
優しい顔で言う優しい声なのに、とても鋭く聞こえる。
参月さんと似ている。
だが・・・違う。
多分彼女は感情を押し殺しているから
「沙里さん。罪状の詳しい説明をお願いします。」
「わかりました。」
二人の声は本当に静かである
凛としていて優しげなのに鋭い。
恐ろしい。
何かとても強く恐ろしい。
「彼女は・・・否?彼女たちでしょうか。裁判長、質問をしてよろしいでしょうか?」
「どうぞ。」
「被告人、あなたは何人でいじめましたか?」
本郷さんは口を開こうとして一度止めた。そして視線を沙里さんからそらす。
その目はとてもおびえてるようでありまた何かを訴えているようであった
そして悲しそうな目になりいった。
「私・・・一人です。」
「わかりました。
・・・
今は
全面的にその言葉を信じましょう。」
その言葉には本当にとげがあった。
鋭い声に見合うほどの。
まさしくこれこそ
畏怖の対象である
「では話に戻ります。彼女は一人でミィさんををいじめた。ミィさんそうですよね?」
「はい。」
ミィちゃんの声が・・・ってミィの声!?ここにいたっけ?
まぁとりあえず声のするほうに目を向ける。そこには確かにミィちゃんがいた。
「はい。確かに彼女はひとりで私をいじめました。」
「えっミィちゃん同じクラスだったの!?朝いなかったきがするけど・・・。」
てっハッ!!!!
ついしゃべっちゃった。こんな重い空気なのに!
だけどそんなことに気がつかないKYさんがっけこうこのクラスには多かったらしく、そこについては何とか注目されず
むしろそのセリフの本質が注目された
「たしかに!朝いなかったような・・・」
「もしかして、きみちゃん殺しの犯人!?」
「なに言ってんの?八月。私はこの席にいたよ。朝。ねえ、本郷さん。」
「・・・いました。」
ちょっと躊躇しながら本郷さんは言った
「でしょ。本郷さん私の後ろの席だから信憑性は大ありだよね?じゃあ裁判の続きをしましょう。」
「その通りです。では、罪状の内容の続きを。」
「・・・これで私の話は終わりです。以上」
「そう。なら、これで今日の魔女裁判は終了ね。皆さん、大切な案キャ隅の時間をありがとうございました。」
そういうと同時に閉まっていたドアやカーテンをみんなが開け始めた。
魔女裁判の初日、罪状についてのことは終了した。