ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 逃亡中事件簿 —アンケート中(オリキャラ募集中?) ( No.39 )
- 日時: 2010/02/21 16:30
- 名前: nanasi (ID: XTwzLzPc)
二章 その拾七 魔女裁判 —詳細—
こうして魔女裁判が終ったことで、緊張は解かれた。
だが私の心の中にはひとつ謎が残っていてもやもやしていた。
「なんで魔女裁判なんてやってるの?」
気づいたら私はミィの席の目の前にいてミィにそのことを質問していた。
そうだよ、なんで魔女裁判を?
「これは一種の伝統行事なんですよ。この教室での。」
「伝統行事!?こんな?」
「そうこれでも伝統行事なんです。ここの学校ではどの教室でも伝統行事があって毎年その伝統行事が行われてるんです」
「どうして?っていうかどうやって伝えてるの?」
「どうしてかっていうとなんとなく。っていうか、ストレス発散の意味を込めてもともと考えられたんじゃないんですか?」
「ストレス発散?」
「そうです。ほらここの生徒ってみんな優秀じゃないといけないでしょ。だからそのためのストレス発散。
で、どうやって伝えるかというと、毎年教室引き継ぎの式って云うのがあってその時に伝えるんですよ。」
「なるほどね。例えば?」
「一年三組では、毎年三月の第二金曜日の中休みに先生の椅子にブーブークッションを置いてましたね。昔は小麦粉ぶくろっだったそうですよ。」
「古典的だねぇ。で、ここの教室で行われているのが魔女裁判というわけ?」
「ええ。」
「だけど、どうして魔女裁判って呼ばれているの?普通の裁判でよくない?」
「ああ。確かに。だけど、こんな感じで毎年それに見合う事件が起こるとは限らないじゃない。
だから・・・」
「罪無き少女が疑われ裁判でなんかの罰を受けたりしたって言うことね。ああ納得って、なんで殺人事件の方じゃないの?」
「事が大きすぎるんです。それに・・・」
ミィが何かを言おうとしたときタイミング悪く教室にチャイムが木霊した。
「あっせき戻んなきゃ。じゃね。」
私はそうミィちゃんにいい席に戻った。
ガラガラ
先生が入ってくる。
ふー
ぎりぎりセーフだ