ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 逃亡中事件簿 —アンケート中(オリキャラ募集中?)— ( No.59 )
- 日時: 2010/02/25 20:12
- 名前: nanasi (ID: XTwzLzPc)
第二章 その弐拾弐 魔女裁判 —被害者の訴え—
キーーンコーーンカーーンコーーン
ミナウミ
「これで授業をおわります。皆海さん、挨拶お願いします。」
「あっはい。えっと、これで授業を終ります。礼?」
皆海サン(いつもミニスカの少女。ドジッ子。隣の席の子)は言った。
そう言うのを聞き終えると、社会の先生は教室から出て行った。
すると、アリスさんが立ち上がる。
そして教壇のほうに歩き始めるのと同時にクラスメイトたちがドアと窓、カーテンを閉め始める。
沙里さんも前へ行く。
やがて、完全な密室が成立するとアリスさんが声を張り上げた。
「これから魔女裁判を行う。」
重々しい声が約四十人もの生徒たちの間を駆け巡る。不思議なことに物音ひとつ立たない。
みんな飲み込まれている。空気に
「本日は、被害者の訴えを聞くことを行います。ミィさん、前へ。」
「はい。」
そういうと静かに物音ひとつも立てずミィは立ち上がり、教壇のほうに歩いて行く。
沙里さんは昨日と同じようにノートを開き、いつでもメモできるよう鉛筆を構えてる。
ミィがアリスさんの前に立つとアリスさんは言った
「では、どうぞ。何でも言いたいことを言ってください。」
「わかりました。では、一番最初に言います。お願いします
あの哀れな者に、重い刑を出してください
私は傷つきました。体も心もズタボロ。もう、死にそうなんです。
それでも気づかず辞められなかった哀れな者に重い刑を科してください
私の願い・・・いや希望は、それだけなんです。」
ミィはそう締めくくった
本当にミィがミィであるのかを今私は疑っている。
口調が丁寧すぎるし、それに彼女は
簡単に人を哀れなものといって扱ったりしない。
そう私は思ってたし信じてたかった
だけど、
だけどだけどだけどだけどだけどだけどだけどだけど
私、違ってた???
「これで終ります。」
「わかりました。では、何か質問は?」
みんな何も言わない。
というよりも、この沈黙を破る勇気あるものはやはりこの教室にはいないのか・・・。
「では、これで魔女裁判第三日目を終ります。」
そう、アリスさんが締めくくるのと同時にクラスメイトたちが動く。
ミィ、アリスさん、沙里さんは席に戻って行く。
中休み終わりまであと・・・?十分か。
なら充分。隣の席の皆海さんに話しかける
「ねぇ、昔この学校で自殺者がいっぱいで多ってほんと?」
私は慎重に皆海さんにきいた。そしたらちょっと困った顔をしてから皆海さんは答えた
「ええ。本当よ。」