ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 逃亡中事件簿 アンケート中(オリキャラ募集中)追加質問有り ( No.72 )
日時: 2010/03/02 17:59
名前: nanasi (ID: XTwzLzPc)

二章 その弐拾七  報告  その四

「・・・、っていうことで、最初の事件でのしたい切断は先生ではないと思われます。以上。」

「よくやった。」

おぉぉぉぉお。あの、あの五月が私を誉めてくれたぁぁ!!

だけど、誉めるだけが五月ではなかった。

「だがな、それぐらい普通すぐにわかるだろ?」

「へぇっ?」

もう一度言う

誉めるだけが五月ではなかった

「えっと、なんで?」

五月は頭を抱える。(本当にまさに)

そしてその体勢のまま言った

「言いか?よく聞け。第一の被害者は電車にはねられたんだよな?」

「ええ。」

「じゃあその肉体を切り裂いたものはなんだ?」

「電車かなぁ・・・って、電車だぁ!!!」

そう、あの体を分断したのは電車だ!

「だからこの事件には犯人も先生も学校も関係ないってこと?」

私は言う。自然と早口になる。あってたらあってたら。また誉めてくれるかな

「いいや違う。」

「えぇぇぇっぇっっぇっぇえ」

私の微かな(微か過ぎる)希望は散った。

「なんでわかるの?」

「じゃあ言うぞ。したいには勝手にナイフが刺さるか?」

「・・・」

ここでいいえ違いますって行ってもいいのだけれど私は諦めが悪かった。

「勝手に倉庫に移動するか?」

「・・・。」

五月にはかなわない。

だからしょうがなくそっぽを向き方を膨らました

「だから、つまりはこの事件の場合、


 犯人はその人を殺そうとは思ってなかった、


 ってことだ。」

「えっだからなんでわかるの?」

私は顔を元の位置に戻す

「殺すんだったら事故なんて方法つかはないだろ。本当に死ぬか不確定的なんだから。

 だけど、だから、なんで殺したかがわかんねぇ。」

五月はそういうと顔を伏せた。

このとき私は感じた

私の敵は、否、私たちの敵は、学校全体の敵は———



                         ひどく大きくまたひどくわからないものなのだと