ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 逃亡中事件簿 ( No.8 )
- 日時: 2010/03/11 19:17
- 名前: nanasi (ID: lerfPl9x)
二章 その伍 みぃちゃんです♪
「ちょっとまってよ、わたし怪しくないから。危険じゃないから。三月ちゃんのお友達だから」
背後からの声をきいた瞬間、ピたって・・・いやまさにピタッて足が止まった。
三月ちゃんのお友達?もしかしてあの電話相手の・・・
ふり返って聞いてみる。
「もしかして、例のその・・・・・・ミィちゃん?」
「あっわかってくれたぁ?」
パァ〜って表情が明るくなる。花が咲いたように!そしてなんとなく思った
こいつもやはり変人・・・奇人か・・・
私は結構、苦労な人生を送っているのかもしれない。(まぁ、逃亡中の人間がそうじゃなわけ無いけど・・・)
「えーと、あなたのお名前は?」
とりあえずとでも言うようにミィちゃんは聞いてきた。
「しょ・・・、八月です。」
いけない、いけない。
もう逃亡開始から一ヶ月はたっているのに、昔のあの忌まわしき名前を言おうとするなんて、私ってバカ。
「八月ちゃんですね。わたしは霜・・・まいいや、ミィちゃんです。ヨロシクね」
にっこり笑いながらミィちゃんは言った。イメージカラーはオレンジって感じのふいんきで。
でもさ、自分で自分にちゃん付け・・・。やっぱりこのこ結構キャラ濃い・・・(五月より濃いかも)
「あっよろしく。」
握手するために手をさしだす。だけどそのてをミィちゃんは無視していった。
「遅刻するよ?転校初日に遅刻って大丈夫なの?」
にっこり笑ったまま、また言う。さらりと私が朝一番気にしていたことを。
だ・・・大丈夫なわけ無い。
朝いろいろ考えたくせに・・・もう遅刻のピンチ!
転校初日の私の印象は果たして・・・。
あぁ〜、気が重いよ
「ありがと、じゃあ、また後でね」
そういって私は一目散に走り出した。
遅刻はパス
「まって!友達になってくれる?」
必死そうな声が背後から聞こえる。きっともうあの笑顔は崩れているだろう。
ミィちゃん、こんなときにそんなこと。でも答えなきゃ
「なる」
「じゃあ、私の背中に乗って・・・・・・つまりは私におんぶされて。」
ミィちゃんはいきなりそう言っておんぶがいつでもできる体制に体を整えた。
「えっなんで?」
「なんでも、那須でもない!早く!」
本当に切羽詰った感じがした。だからこそ那須でって・・・・・・?
まぁとりあえずのってみよう。私はくるりと反対向きに体を直し、ミィちゃんに乗ってみた。
だけど、大丈夫かな?私より小さいのに・・・・・・?
「のった?じゃあしっかりつかまっててよ」
そして彼女は少しかがんでそして・・・・・・飛んだ!!!!!