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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 逃亡中事件簿 アンケート中(オリキャラ募集中)追加質問有り ( No.90 )
- 日時: 2010/03/04 19:21
- 名前: nanasi (ID: XTwzLzPc)
二章 その弐拾球 サーカスのチケット
「えっと、つまりは、私の家っていうか私達でサーカスをやるから見に来ない?という、意味で。」
「あっ、うん。」
あっさりと肯定した。
「つまり、ミィちゃんはサーカスに入るだけの能力がある少女だったと?」
「うん。いちよう、軽業師の娘だよ?っていうか、弟子?」
そういえばそうだった。
ここで、「えぇっぇぇっぇぇぇーーーーー」って驚こうと身構えていたがそんな落ちだった。
「あっだけど、サーカス見る前に買い物も一緒にしよ?だから、つまりはショッピングでもしない?
その後に、サーカスも、軽業師ミィも見てもらいたいし。
友達として・・・」
友達。その言葉がなぜか心を弾ませる・・・
というよりも、素直にうれしかった。
率直にミィちゃんに隣にいることを許されたことがすごくうれしかった。
「とにかくねっぇぇっぇ。」
私が何も言わないことにあわてるミィちゃん。
かわいらしい。
「行こ、私どうせ明日暇だし。行こ。」
私はにこっと笑って見せた
すると、ミィちゃんも笑った
「じゃあとりあえずチケット渡しとくね。」
そういい、ポケットから紙切れを取り出すミィちゃん
「はい、」
そういいながら私の伸ばした手にチケットを置く
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴る
あわてて私たち二人は着席した
私はチケットを改めて見る
『ship of zenerato』
と大きく黒い文字で書かれていた
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