ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 逃亡中事件簿 アンケート中(オリキャラ募集中)追加質問有り ( No.97 )
日時: 2010/03/06 09:14
名前: nanasi (ID: lerfPl9x)

二章 その参拾壱  無視 —実行—

ランチタイム、私はいつもどおりミィちゃんと皆海さんと席をくっつけた

本郷さんは一人である

いつも本郷さんと仲良くしている人も無視している

方や本郷さんがもともと存在しなかったように

方や本郷さんと仲良くできないことを悲しむように

方や本郷さんがいなくて清々するように

彼女らはランチタイムを行っていた

「本郷さんかわいそうだね、さすがにああなっちゃうと・・・。」

優しく皆海さんは言った。

「だけど、これぐらい当たり前でしょ?」

ミィちゃんは怒ったフウにいう

「まぁそうだけどさ、」

ってどうでもよさそうに皆海さんは言った

「それよりゴメン、サーカス一緒に行けないわ。今週の日曜日はちょっと野暮用があるのよ。」

「そっか残念。八月は大丈夫?」

「あっ、うん。」

私はうなづく。またちょっとボケっとしていた

「よかった。チケット無駄になるとこだったぁ・・・。じゃあどこで何時に待ち合わせる?」

「サーカスってどこで見るの?」

「水道橋らへんの会場。」

水道橋・・・。皇居あたりかな?

「じゃあ、新宿が一番近いね。」

私は明るくいってみる。実は新宿は初めて。

「だけど、渋谷の方がいいと思うよ?09(まるきゅう)あるし(109)」

皆海さんが言う。

渋谷・・・。ここもまた未知の場所。いってみたいけど新宿よりハードル高そう。値段も・・・。

「じゃあ渋谷にする?」

「売ってる服が安い方で・・。」

「なら、渋谷だね。で、それでいい?」

「もちろん」

私たち三人は笑いあった

教室の隅で黙々と本郷さんは弁当を食べている。