ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- 第5話 ディンの正体 ( No.26 )
- 日時: 2010/02/12 16:02
- 名前: 禰音 鏡幻 ◆ELCTeDAP26 (ID: JZOkdH3f)
トトロ「ディン、チョットこっち来い」
珍しくトトロが命令口調
ディン「何のようですか?」
小さな音漏れ防止設備の施されているであろう部屋に案内され、
トトロ「君さあ、ホントに人間?」
来た!いきなり核心を突くKY発言!
ディン「れっきとした人間ですよ、禁忌を犯したものの・・・」
トトロ「禁忌?どの術だ?」
ディン「死者蘇生術だけど?」
トトロ「なら、君はもう人間じゃない。君はもう、幻人だ」
ディン「幻人?」
トトロ「ドッペルゲンガー、又はダブルと言われる分身さ」
ディン「僕は・・・じゃあ何だ?何て生き物だ?」
トトロ「ダブル。だが君は、意識があり、悩み、苦しみ、自分と同じ死なない仲間を探す存在だ」
ディン「だとしたら、オリジナルの僕は何処に・・・」
トトロ「もうあの世で転生してる。君は君、既に君自身がオリジナルさ」
ディン「ならば、どうすれば人間に戻れる?」
トトロ「戻れないよ、君は元が人間じゃないんだから。君には直ぐ死んでしまう人間の血は、トマトジュース位にしか見えていないだろう?」
ディン「ああ、そんな様にしか感じない・・・・・・人間になる方法はあるの?」
悩んだ末、勝手に口からその言葉が出た。
トトロ「悪いが知らない。魔神なら知ってるかもしれないが、面識の無い僕が行ったら速攻殺されるし・・・困ったな」
レイリー「いつまで話してるの?社長が呼んでるよ」
何故か豆腐を片手に持ったレイリーが呼びに来た。
トトロ「おい、レイリー。その豆腐どうするんだ?君、豆腐嫌いだっただろ?」
骸骨の仮面で表情が分からないが、多分不思議そうな顔をしているであろう声で聞いた
レイリー「さっき漫画で『豆腐の角で頭ぶつけて死んじまえ』って台詞があったから豆腐の角で人間が死ぬか試すの」
筋トレをするような当たり前じゃんと言った顔でレイリーは返した
おい、おかしくねーか?
と思いつつ、次の任務内容を聞きに社長室へ向かった