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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- 第1話 脱獄 ( No.5 )
- 日時: 2010/02/10 14:36
- 名前: 禰音 鏡幻 ◆ELCTeDAP26 (ID: JZOkdH3f)
コツ・・・コツ・・・コツ・・・コツン
僕の牢の前で看守が止まった
看守「出ろ、判決の時間だ」
ガシャン!
痛いように手錠を付けられた
まったく、ムカツク看守だ
・・・・・・・・・・ドサ!
看守が倒れた
「何でいつもこうなるんだか・・・」
僕は呆れ顔で手錠の鍵を看守の死体から剥ぎ取って
手錠を外した
「おい、出してくれえ!」
「俺も頼む!」
看守が倒れたのを確認して、他の囚人が叫ぶ
「え?ヤダ」
「そんなこと言わないで頼む!」
囚人は泣きそうな声を出して頼んでくる
「だから、何度も言わすな。お前らもこうなりたいか?今死ぬか、後でギロチンかどっちがいい?」
「俺は後の方がいい」
「俺もだ!」
「俺も後にしてくれ!」
今度は命乞い
まったく疲れる奴らだ
「じゃあ、助かりたい奴前に出ろ」
そういったとたん、大半の囚人が前に出た
ガチャン!
勢いよく扉の鍵を開けると囚人達は一気に出てきた
「ありがとよ!お前は恩人だ!」
握手を求めてくるものも何人も居た
まったくもって・・・・・・ムカツクな
ドサドサドサ!
そう思ったとたん、騒いでいた囚人は皆
倒れた
「僕にかかわると死ぬんだよ、覚えておきな」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「大変です!地下牢に幽閉していた看守が脱獄しました!」
「どの様な者だ?」
「先日、会議中に宙から現れた者でございます」
「確か・・・ディン・ファグニーと名乗っていた者か!」
次の日、大々的に人相書きが公開された
看守と囚人の殆どが殺されていたため
賞金額は、異例の5000000§となった
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