ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re:      *死神と神様*      ( No.2 )
日時: 2010/02/11 12:51
名前: ゆぅ (ID: Va4IJVQE)

#02


僕とセティアは友達になった。
最初は抵抗があったけど、それよりも嬉しさが大きかった。
でも、僕達が友達になってから周りの影響が悪化した。

『神様は何を考えているのかしら?』
『まったく神はどうしたものか…』
みんな、セティアの事を悪く言うようになった。
言われる度に僕は本当にセティアが離れていく気がした。

でも、ある時——イイことを思いついた。

『セティアを閉じ込めればいいんだよ。一生僕のもとから離れないように』
と、僕の中の誰かが言った。


「セティア」

「んー?どうした」


いつも通り、遊んでいた僕とセティア。
今日の天気はやけに暗い様に見えた。


「今日ね、セティアに見て欲しいものがあるんだ」

「何?」

「来てからのお楽しみ!」

「楽しそうだね、ラウド」


うん、とっても楽しい。
嬉しくて気が狂いそうほどだよ。
この時僕は自分が犯した禁忌に気がついてなかった。


「早く、早く!!」

「走ったら転ぶぞ」

「大丈夫」

「ほら、見て!!」


暗い森。
そこは誰もが立ち寄らない処。
だから僕はここに閉じ込めろことにした。
セティアを——


「ねぇ、何もないよ?」

「セティア…——僕とセティアは友達だよね?」

「??当たり前じゃん」

「そう…それは良かった」


——ズシャッ


「…えっ?」

「ずっと一緒だよ」


セティアの身体がその場に倒れる。
そこにはとてもとても綺麗な紅い血が流れていた。

やっとだよ。
もう、悪く言われないよ。
もしセティアの事悪く言う奴が居たら、僕が許さないから。
跡形もなく殺すから。