ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re:      *死神と神様*      ( No.24 )
日時: 2010/02/16 22:21
名前: ゆぅ (ID: Wb.RzuHp)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode=view&no=13645

#06


「もう一人の…僕?」

「そう。俺はお前が無意識のうちに生み出した、もう一人のラウド・ヴェリアさ」


僕の目の前にいるのはもう一人の僕?
無意識のうちに生み出した?
分からない。
目の前の僕が誰なのか。
はたまた僕が誰なのか。
頭の中がゴチャゴチャで分からない。


「ぷっ…アハハハハハハ!!!!!!」

「えっ?…何!?」


行き成り笑い出した“僕”
これが僕?
違う、こんなの違う。
こんなの僕じゃないよ。


「なぁ、ラウド。お前…『こんなの僕じゃない』とか思ってるんじゃないよな?」

「…っ!!??」


微笑んでるけど、口から出るはあまりにも不可思議な言葉。
僕の心を読み取ったのか?


「『心を読み取った』?…お前はほんとにバカだな。お前は俺で俺はお前だろ?」

「ち、違う!お前なんか知らない!!」

「知らない…か。」


もう一人の僕は目を閉じた。
真っ黒な空間にいる僕と僕。
あまりにも不可思議な光景に過ぎなかった。