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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: *死神と神様* ( No.25 )
- 日時: 2010/02/17 16:08
- 名前: ゆぅ (ID: oUY4LzoD)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode=view&no=13645
#07
「…ま、んな事はどーでもいい」
「えっ?」
目の前にいるもう一人の僕は、ニィッと笑った。
まるで僕の反応を楽しむかの様に。
「お前が俺を嫌おうが好もうが俺には関係がないことだ。
でもな、これだけは覚えてろよ——
俺はいつでもお前を狙ってるってな…」
全身に鳥肌がたった。
初めてだ。
殺される恐怖よりこの威圧感の方が数倍怖い事を知る。
もう一人の僕は、また笑う。
最高で最悪な笑顔で。
「気をつけろよ…俺に体を則られない様に」
ゆっくり崩れゆく、この暗黒の世界。
意識が朦朧としてくる。
フラフラする。
頭が痛い。
耳鳴りがする。
もう一人の僕が言った。
声にはだしてないけど、僕はハッキリわかった。
ま た 逢 お う
ハッキリとこう言った。
どこか寂しそうでも聞き取れるが、若干皮肉めいた言葉にも聞こえた。
そして、僕の意識が途絶えた。
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