ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 生神の唄。 ( No.37 )
- 日時: 2010/02/21 14:51
- 名前: 飛羽 ◆8sQ7Zb2MTg (ID: udG14aXH)
=5= 夢
ヤメテ、クルシメナイデ……タスケテ!
「誰が悪いんだろうね? 」
誰? 誰なの? 教えてよ。助けてよ! 仕返しするの! 協力してよ。
「本当に悪いのは貴方じゃないの? 」 「ちがうっ……! あいつ等——! 」 「じゃあ、何で裏切ったの? 」
裏切っ……た? いや。思い出させないで。いや、イヤ……!
「いやあぁ! 」
真希は叫びながら飛び起きた。息は荒く、背中は汗だくになっている。
「お目覚めになりました? 真希さん」 「! 貴方は誰? 」
真希が振り返ると、灰色の髪の少女が立っていた。 灰色の髪に緑色の瞳でツインテールを黒いリボンでつないでいる。 服装は、ゴスロリのような感じ。リボン・フリルがたくさん。 そして、三日月と鈴のペンダントを首にかけていた。
「秘密。さぁ、柚姉さまの元へ行きましょう」 「柚姉さまってことは貴方——うわぁっ! 」
少女のペンダントが光ったかと思うと、次の瞬間、二人は光に包まれた。 真希が目をあけると、なんと昨日来たお屋敷の前に立っていた。