ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: ■僕の悪神 / ( No.3 )
日時: 2010/03/02 20:08
名前: 瀬多 哉 ◆tdNM0cwS6s (ID: 0vH/svqy)

 ファンタジックな事が僕に起きないだろうか?
 これだけいかれていれば、何か人と違う事がひとつやふたつ、あるだろうに。
 
 昔、魔法などの漫画を見た。僕に魔力はあるだろうか—?
 頭の中で、目の前にあるティシュの箱に消えるようにイメージして、指をならしてみた。
 何も起こらない。 適当に呪文みたいなものを唱えてみた。
 ...が、もちろん何も起こるわけがなく。
 
 じゃあ、空を飛べる力があるのではないか?
 僕は階段を5段ほどのぼって、勇気を出し飛び降りた。
 ズデーンっ!! 腰に激痛が走った。 僕は飛べなかった。ああ、こんな事をするなんて変人のする事だ。
 あ、僕は変人だからしても大丈夫ではないか、ホッとして胸をなでおろした(あほ以下だ)
 
 瞬間移動は出来るだろうか? 
 自分の部屋を思いうかべた。そして、瞳を閉じて、(こんな歌があった気がする。)ジャンプした。
 ——が、もちろんただ着地しただけだ。
 ああ、ここまでなると自分のしている事が恥ずかしくなってくる。
 変人にも恥じらいがあると、覚えておいてほしいものだ。
 
 よし、最後に超能力が無いか調べてみよう。
 また、目の前にあるティッシュに動け、と念じた。
 するとやはり、動かなかった。   —と、思いきやティッシュの箱が動いた!
 地震でもないし、両手は僕の膝の上だ!周りに人もいない。
 ——そう、僕の読みは当たっていたのだ。僕には超能力がある!!