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Re: ■僕の悪神 / ( No.30 )
日時: 2010/03/02 20:15
名前: 瀬多 哉 ◆tdNM0cwS6s (ID: 0vH/svqy)


 「もちろん」

 僕は迷いなく答えた。
 セーレはぎょっともしない。(僕だからね)
 「そう言うと思ったよ」
 お約束の台詞。  だが、とセーレが付け加えた。
 「お前は力が弱すぎる、俺様についてくるなんて到底無理だ。つか、願い下げだ。」
 わーお、殴りてぇ。セーレは
 僕を見下ろし、口元を吊り上げて続ける。
 「だから一年後。この日に迎えに来るから、力を磨いとけ。」
 「どれだけ待ちゃいーんだよ。」
 文句を飛ばす。これまた飛ぶ飛ぶ。
 「そんなに力とにらめっこしてられっかよ。
  やっと面白い事が起こるかと思いきや、練習かよ?!けっ、やってらんねーよ。」
 ふぅ、スッキリ。 ごめんよ、と鼻で笑う。
 「いや、別にいいさ。俺様はMでもあるんでね」
 きもい。
 「じゃあな、分かんなくなったらテレパシーとかやってみてくれ。」
 無理っす無理っす。
 
 セーレは指を鳴らして
 馬に飛び乗ってひらひらと手を振りながら、帰っていった。