ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: ■僕の悪神 / ( No.9 )
日時: 2010/03/02 20:18
名前: 瀬多 哉 ◆tdNM0cwS6s (ID: 0vH/svqy)

 何に挑戦してみようか。
 浮くか、眠らせるか、何をしよう
 今の僕は 文房具を4個浮かせるのがギリギリなくらいのへなちょこだ。
 あまり期待せずに挑戦したい。(挑戦とは何だ、とは思わないでほしい。)
 僕の限界を調べる、そうだった。
 僕は眠らせる事にした。それが最もいいと悟ったからだ
 勘に決まっているけれど、
 あれ、周りに人がいないじゃないか。
 誰を眠らせるんだよ  
 
 人を探しているうちに、もう家の真ん前だ。だいなし
 ふと通りかかったトラックの運転手を見つけた。
 僕は はやく試したいとばかり考えていて、恐ろしい事をしてしまった。
 そのトラックの運転手の眠っている顔を想像して
 眠るように 念じた—、
 
 僕の力は弱かったが、居眠りの様な状態に運転手がなった。
 気づいたら大きなトラックは僕の方向へ向かってきた。
 ああ—遅かったか——僕は大バカだ——、
 
 気を失った僕は、目を開けようとした。
 ここは天国か?地獄か? 自分は死んでいる、覚悟した。
 死ぬのは覚悟の上だったしどうでもいい。
 逆に見てみたい、好奇心から目を開けた。
 
 —僕の望みは適わなかった。
 目に映ったのは 真っ赤な液体で溢れ、
 横たわった何かの下から だらんとした生首がちぎれてあり、
 僕の足元には右足があった。

 …——ここは地獄の様な、今だ。
 ちょっとした好奇心で、ここまでおぞましい状態になるとは。

 思いもしていなかった。