ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 審判−ジャッジメント− ( No.5 )
日時: 2010/02/27 19:43
名前: 炎狼 ◆SofyRcmxBQ (ID: KdcttUFL)

Episodo1   開幕

「ふぁぁ〜あ」

気の抜けるような大欠伸を隣に座る男がする。
一見、女に見えるこいつは此処まで来るのに・・・えっと・・・・
そうだ三回くらいはナンパされただろう。
そんなことはもうどうでも良いと言わんばかりに俺に話しかけてくる。

「なぁ、みんな来ると思うか?」

「みんな」とはとあるネットゲームの「審判」のまぁ、何というかネトゲ仲間達だ。
ちなみにこいつは幼い頃からの親友。
宮入衛。職業は警察、その中のさらにエリートだ。
こいつは俺よりも上を行っている。
そんなのは当たり前だが・・・。

「おい、降りるぞ!」

おっと・・・・感傷に浸ってる・・?間にどうやら目的地に着いたようだ。

「ほぁ〜〜」

な〜んて俺は何とも情けない声を出す。
衛が吹いた気がしたがキニシナイ(′・3`)

「確かこっちの方だよな・・・」

「そっち反対」

衛がナイスつっこみをいれる。
その気はないのだが、俺はどうやら極度の方向音痴のようだ。



薄暗い森の中へと歩みを進めていく。
薄気味悪いところは好きではないが、「審判」で脱出成功の際に森へと集まるのでそれにかけ此処にしたらしい。

ガサッ

「・・・・・っ!?」

黒い服をまとった男?が衛の腕と口を押さえ、俺の腕ももう1人が押さえる。

ふっと衛が崩れ落ちる。

「衛っ!」

短く叫ぶと同時に口を塞がれる。
必死に抵抗をしてみせるが足は虚しく空を切り、俺の意識も闇へと落ちた・・・。




             Nest time・・・・