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第一章　‘葬られた少女の記憶’



昼間っから空を舞うのって、すごく気持ちいい。

もっとも・・・・私は生きてはいないもの


トゥオネラ（この世とあの世の境目）でさまよう少女。

あなたはどうしているのかな


＿＿＿＿会いたい＿＿＿＿


ずっと思ってた。いつになったらあなたと一緒に・・・・

一緒に・・・・


トゥオネラを越えて天の園へ羽ばたけるのかって


このままじゃ私は、空気の粒になってしまう


助けてよ・・・・

私と一緒に来て　お願いだから





九月二十日　午後八時三十五分。

私はあの冷たくて月の光が差し込む湖に落ちていったっけ・・・・

その日はあなたと二人っきりでお月見デートをしてた。
こんなに幸せな時はないと思ってた。


突然身体が吸い込まれるように・・・・

青ざめた光の鏡へ飛び込んだ


もっともっとあなたといたかったよ。

もっともっと生きていたかった。


だから私はあなたを捜す