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難易度レベル３

ある日、Ｍ一家が、男の子を残して消えた。
そう。死んだのではない。「消えた」のだ。
部屋には、わずかに脳と思われる細胞が付着した
血が壁についているだけだった。
そして、その男の子は、体中が血まみれだった
と言う。

「家族は何処へやった！？」

そう警察が聞いても、Ｍは満腹そうにげっぷをする
だけで、結局、何も分からなかった。
とうとう警察は頭に来て、胸ぐらを掴んで
「何処にいるか言わないと殴り飛ばすぞ」と脅した。

「あはは……」

そうＭは笑うだけで、結局意味がなかった。
それから、何回も聞いているうち、3日がたった。

「おい、どうなんだ！？」

刑事が半ば諦めかけて質問すると、突然答えた。

「そうだネ、トイレの中かナ」

そう答えた。なるほど、Ｍの家はくみ取り式便所で
その中にいるなら探しようがないだろう。
だが、警察が捜しても、結局便以外見つからなかったと言う。

「いないだろ！」

そう刑事が答えたが、次の瞬間Ｍがしでかした事に
気づいて、いそいで家に帰ったと言う……