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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 熱血教師ト死神様 ( No.1 )
- 日時: 2010/03/06 12:59
- 名前: 海鼠 (ID: HiDlQ61b)
Prologue
—『その日』の事を、私は一生忘れない。
『その日』、私は彼女にサヨナラした。
彼女との距離が遠のくたびに身体が軽くなる。
暗闇の中は暗くて冷たい。
でも先生の手の中はあったかくて。
父さんみたいだ、って思った。
あったかくて懐かしくて、大切な存在。
だからこそどこかに消えそうで、怖い。
いなくなるのは、怖い。
死んでしまうのは…。
なんだか胸の奥が痛い。
ぎゅうっと何かに押されているようで。
そのせいで、眼から涙があふれ出る。
ぼやけて前が見えにくくなったから、
先生の手を強く握る。
…私たちはどうして消えてしまうのだろう。
きっとこの謎が解けるまで、
この『痛み』は消えることはない。
だから彼女に約束。
その謎を解く。
だからこの出来事はきっと終わりなんかじゃない。
始まりなんだ。覚悟はできている。
私はめいっぱい生きようと思う。
もし今日が『始まりの日』ならば、
この先にある運命と、謎の答えに出会うために。
———闇が晴れた。
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