ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 第三次世界大戦 〜人類滅亡〜 ( No.2 )
- 日時: 2010/03/05 01:26
- 名前: 由奈子 ◆ZYXB0j8IMM (ID: fgNCgvNG)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v
第一話 「はじまりと恐怖」
2025年 その年は人類にとって最悪の年だった。
ベットの上には少女が眠っていた。ごく普通の部屋。
部屋のなかには時計の針が動く音しか聞えない。
しかし、その静寂を打ち消す目覚まし時計の音が鳴り響いた。
毛布の中から少女の手がのびる。その手は目覚まし時計を止めるとすぐに毛布のなかに隠れた。
それから30分ぐらい経つと、母親が少女を起こしに
きた。
母「いい加減、起きなさい」
少女「・・・・今何時?」
母「もう7時よ」
少女「・・・・やばッ!」
少女は布団から抜け出すと、急いで制服に着替える。
その様子を見て、母親は「ハァ」とため息を付きながら一階へ降りていく。
少女はカバンを持つと、一階のキッチンへと急いだ。
彼女は、神崎凛(カンザキ リン)。中学二年生の少女。長い黒髪を二つに結び、小柄な体格。頭はいいが、ドジ
な性格のためか親しみやすいため友達は多かった。
母「はやくご飯食べちゃいなさい」
凛「はーい」
元気よく返事をすると、テレビの電源を入れた。
ニュースには「空港襲撃」などの文字が表示されていた。
凛「テロ?」
母「・・・・それほど世界が危ないのよ」
母は炊事をはじめると、ポツリを呟いた。
凛は母の言葉に反応せずに、テレビに向き直った。
「昨夜、中国人の男性ら4人が▲▲▲県の空港を襲撃
したところを警察らが取り押さえました。日本人客2名が死亡。6人が重傷で19人が軽傷・・・・」
画面には、血が床についた現場の映像が写されていた
。救急車や、警察らも写っている。
凛「最近って、日本が外国の人によく襲撃されるよね
・・・」
母「・・・・空気汚染が原因なんでしょうね」
母は暗い表情でまたポツリをつぶやいた。
凛はテレビの電源を切り、時計を確認した。
凛「やだ、もう7時30分・・・!」
凛は慌てて家を出た。
学校———
(なんとか間に合った)
席に着くと友達が声をかけてきた。
彼女は生田萌(イクタ モエ)。小学校からの友達である。
萌「ねぇ、今朝のニュースみた?」
凛「空港襲撃のこと?」
萌「違う!第三次世界大戦だよ!」
凛「なにそれ」
萌が説明しようとすると同時に教師の松崎が教室に入ってきた。
松崎「皆さん、おはようございます。皆さんには言わなくてはならないことがあります。」
松崎は暗い表情で言葉を放った。
松崎「第三次世界大戦に向けて、訓練を今日から行います。」
一同「!?」
つづく