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Re: ヴァンパイアと少女カオル ( No.3 )
日時: 2010/03/14 19:51
名前: 夢猫日和 ◆PxAOHU.zVE (ID: aYwQGfB6)

第二章

私は、気配を頼りにヴァンパイアを探した。でも、中々見つからず。最後の手段に出た。血の臭いを、嗅がさせる。つまり、私が転んで血液を出すのだ。運良く、何とか転んだ。そしたら、ヴァンパイアが私の目の前に立っていた。

「血をもらうよと言いたいが… おまえの血はまずそうだな‥」
「は! まずそうとか、関係なく。ヴァンパイアは吸うんでしょ!」
「吸わないさ。おいしい血だけ、吸って生きるからね。僕は100年生きているから、大体わかるさ」
「本当?」
「本当だよ」
私は、このバンパイアの行動がどうも人間に近くて笑い出してしまいそうだった。
「…。ヴァンパイアさんの、年は分かったわ。では、名前は?」

「ブレース・エルールット。階級の低い、ヴァンパイア」
「ヴァンパイアに階級なんて、存在するの?」
「するよ。存在するよ。それより、お前… ヴァンパイアハンターか?」
「っんな。訳ない! それより、早く帰りたいから… 魔法を解いて!」
「…あぁ。そうか、解かないとな。俺も、勉強あるしな…」

勉強? このブレース・エルールットというヴァンパイアは不思議な人だ。そして、ブレース・エルールットは指をならし、道を元に戻し消えていった。私は、元来た道を戻っていく。そしたら、後ろから声がした。

「カオルー 捜したのよ」
ヒカリだ。私の双子の妹で、霊感は無くおしゃれ好きな普通の女の子だ。
「カオルが、一時間も帰ってないから心配したよ。帰ったら、誰もいないから‥ もう…」
ヒカリはかなり、怒っているらしい。私が、ヴァンパイアに会ったと言ったら、ますます怒りそうだ。

「ヒカリ… 迷子なって…」
「嘘をつかないで。カオルは、うちでは方向感覚が一番良いからね」
確かにそう。もしかしたら、ヒカリって探偵?
「ねぇ。ヒカリって探偵なの?」
「あぁ。そうよ。はいはい」
私は、ヒカリには冗談は通用しないことが目に見えています。

続く