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Re: 紅花と光空  [02(途)up] ( No.16 )
日時: 2010/03/25 12:14
名前: 迷鎖 ◆eVKFdGz9q2 (ID: xYJBB/ey)

 「どこにも居ませんよー、蝶子さーん」
「では居ないと言う事か」
蝶子は、私の言葉を聞き、何とも絶望的な言葉を発した。
 蒼真の外見は眼帯をつけてる。後私を見れば飛びついてくる。と言う事だけを蝶子に教えてもらった。眼帯をつけてる人なんて一人も居なかった。
 「私の努力どこ行ったのよ」
私は一人で呟いた。その言葉は誰にも聞こえなかったらしい。
 「……他の場所を当るしかない……か」
「おお空牙、何か分かるか?」
「……デパートの、ゲームコーナーにならRPGゲームがある、と思うけど……」
蝶子と空牙が私を置いて話している。すると、私は蝶子に声を掛けられた。
 「千紅! ゲームコーナーに向かうぞ!」
「了解。確か一階だったよね?」
と私は空牙に訊くと、
「ん? ああ、うん」
と空牙は素っ気無い返事をした。

 私達は、エレベーターに乗り、一階に行くまでエレベーターに着いている地図をよく見て、ゲームコーナーの位置を覚えている最中。に、一階に着いた。目的地に着いた時に鳴る、明るい効果音が鳴った。
 「確かここから左側……」
「あれって……今有名なゲームじゃない?」
私が声を出して、エレベーターの左側を向くと、空牙はゲームコーナーの近くに貼り出されているポスターらしき物に指を指した。