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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 紅花と光空 [02(途)up] ( No.18 )
- 日時: 2010/03/30 23:04
- 名前: 迷鎖 ◆eVKFdGz9q2 (ID: xYJBB/ey)
「あり。蒼真、友達?」
二人の恐ろしくて入る事すらできない会話に、ゲームが入っている袋を持った、黒髪を適当に纏めて、ジャージ姿の女性の姿があった。身長は私よりも普通に高くて、年齢は推測高校一年か二年生だと思う。
「友達じゃないよ、これだからクズの考える事は」
「拾われたゴミには言われたくないなあ」
蒼霧と呼ばれる人物が、その軽いゲームマニア、別名ゲーマーとでも呼ばれそうな人物に言った後、そのゲーマーさんは笑いながら簡単に言い返す。それから蒼霧は少し黙ってから隠すつもりの無い舌打ちを鳴らした。そして、蒼霧は顔を上げて私の方を見る。
「……千紅!?」
「ふはっ?」
蒼霧は私を見ると私の名前を呼ぶ。なぜ、なぜだ。名前なんて教えた覚えないし、その前に会話すらしてない。たった今会ったばかりなのだから。
私は驚きを隠せず、妙な奇声をだした。
「千紅ぅっ!」
「んなっ!?」
蒼霧が私に抱きついて来た。それと同時に私はまたもや驚き奇声をあげる。
「嗚呼、そう言えば……蒼真は千紅が大好きであったな」
「ませてんねぇ、蒼真は」
蝶子がこの状況を見て言うと、ゲーマーさんはそれを聞いてぼやく。空牙は呆然と立っているだけだった。
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