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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 紅花と光空 [00(途)up] ( No.3 )
- 日時: 2010/03/12 23:49
- 名前: 迷鎖 ◆eVKFdGz9q2 (ID: xYJBB/ey)
01〔逢〕
「あっつい! 春通り越して夏じゃないの!」
私は歩きながら大声で言う。八時十分を過ぎているこの時間帯は人があまり歩いてない。と言うか、居なくて当たり前だ。
人が多い時間帯には外に出ない。人の多い場所には出かけない。常に一人が私のポリシーだからだ。
……遅刻なんてクソくらえだ。
人は好きではない。嫌いでも無いけど。と言うかそもそも私も人だけれど。
まあ髪染めて、カラコン入れてーってしている女子高生よか、こんな純粋でピュアな女子中学生の方がマシなんじゃないのかとは思う。
「急がないと……!」
と言ってから走っている男子を見かけた。無造作な黒髪に黒い目。まあ日本人だから普通か。その男子の顔は怒られたら……て言う顔をしている。
何か、うじうじしてそうな人だな。ああキモチワルイ。
「さて、と。そろそろ走らんとHR遅れるぞー」
と私はぼやいた後に走った。
これでも足は速い方なのだ。
……歩くより走った方が風来て涼しいぞ。
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