ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 私と船と大空と〜1-零UP ( No.3 )
- 日時: 2010/03/24 17:35
- 名前: myself ◆IES8JQTB.6 (ID: iqzIP66W)
1-壱
ノーアナザー 艦長室
「あのさぁ、このレポート、嘘だよねぇ」
艦長らしき女が手元のレポートを見ながら傍らに待機する男に話しかける。
「嘘じゃないでしょうね、一様蔦に確認させましたんで」
男は前を向きながら無表情で答えた。
一方女はがっかりな顔で机に突っ伏せる。
「そんなぁ!!だって青森だよ!?初めは北海道、その次は横浜で、やっほぃ的なテンションになって最終的には青森!?結局北海道と何の代わりもないじゃん!!」
「泣き言を言わないでください」
男は少し呆れた顔をした。
そしてこんな独り言を言った。
「俺だって寒いのは苦手ですよ」
そう言った時、ドアが開いた。
しかも、思いっきり。
「どぉも、言われた資料を持ってきましたよ」
「悠里、ドアは蹴るんモノじゃなくて開くものだよ」
悠里と久美はそんな会話をしながら部屋に入る。
ちなみに、零里は途中で「私は調理室に用があるから〜」と行ってしまった。
「あぁ悠里!久美ちゃん!どうしよう!私死んじゃいそうだよ!!どうすればいい!?」
女は泣き出しそうな顔をしながら言うが、悠里は呆れた顔をし、本を机の上に置き、ため息をついた。
「まず、艦長としての自覚と覚悟をしてください」
その言葉を真剣に受け止めた艦長は少し考え、こう結論付けた。
「……うん、今した!そうだ!この事は‘本当は青森じゃなくて、横浜だった’って事にして終わらせよう!!そんで、残りは全部神坂山に任せよう!!どうだ、悠里!自覚と覚悟がないとできない事だぞ!!」
「どんな自覚と覚悟!?」
「艦長としての自覚と公認艦船からの除外させる覚悟だ!ワハハハハ!!!」
そんなコントを見ていた久美は水を差すように口を挟む。
「片一歩あってますけど、もう一方が何かやばいですよ。……ていうか目標は横浜にいるんじゃないんですか?宮火さん」
「なぜ、艦長である私に聞かない!?」
「今の貴方は信用できません」
「ヒドッ!!」
そこでまた艦長はしょんぼりする。
そんな艦長の姿を見ながら、男——鬼火師宮火(オニビシ ミヤビ)はこう言葉を紡いだ。
「あぁ、その通りだ。標的は青森の山の中、まだ誰にも知られていない土地らしい。詳しいことは全員を集めて話す。田中、木城皆を甲板に集めろ」
その言葉を受けて久美と悠里は返事をし、部屋を出て行く。
艦長と宮火だけになった部屋はとても静かで、その沈黙を破ったのは艦長の声だった。
「いい加減、指令省の言いなりになるのは飽き飽きだね」
「やめてください、あそこにはお世話になっているんですから」
-コラムⅱ
▼指令省と公認艦船について
指令省とはその名の通り指令を下す省であり、現在の政府そのものである機関で、その指令を受けるのが公認艦船である。
船は主に、客船、漁船、そして艦船と分かれておりその中の艦船が二つに分かれていて、その一つが公認艦船である。
これは政府が、指令省が公認したと言う意味で、公認艦船であるという証拠は艦長もしくは副艦長が指令省の構成員であると言うこと。
ちなみにもう一つの艦船の呼び方は海賊船である。
(この説明はまた今度)
◆作者の戯言
いやぁ何でしょうか?今回はやけに"!"の使用回数が多いな気が……
ま、そんなことより……
ども、myselfですww
作者の戯言、ですかぁ
戯言、戯言……
あ、ちなみに皆さんは戯言の意味、知ってます?
ふざけて言う言葉、だそうです^^
あ、ちなみに広辞苑からですよww
いや〜実は私、知らなかったんですよねぇ
アハハハハ!!
それではテンションが一人で上がったところでサヨウナラ〜^^