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Re: 妖怪百物語 ( No.6 )
日時: 2010/03/14 16:29
名前: 邪狼 ◆XRTr.Bg.qw (ID: 5xRuHQIJ)

第三幕   川赤子の悪事




川赤子とは小さな赤ん坊の姿の妖怪らしい。
確信がない理由はこんな妖怪だからである。


ある夜、若者が暗い夜道を歩いていた。
そして小さな川の橋に来たとき、
小さく赤ん坊の鳴く声が聞こえてきた。

「捨て子かな?」

そう思った若者は少し心配になり、赤ん坊を探すことにした。

「……おぎゃぁ……おぎゃぁ……」

声の聞こえるほうへ近寄っていく。
あと少し、と言う所まで来ると不思議と声が真後ろから聞こえるようになる。

「……おぎゃぁ……おぎゃぁ……」

聞こえた場所に行くとさっきの場所から声が聞こえてくる。
そうやって若者を騙す。

と言ったたいして悪い悪事をしない妖怪だ。

こういうたいして悪い事をしない妖怪もいれば、
そうじゃない妖怪もいると思う。

次はそんな話が書きたいな……