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Re: 白銀の少女 ( No.23 )
日時: 2010/03/24 17:14
名前: 羽鳥 (ID: uqhwXtKf)

静かに、狐は口を開く。

『あぁ、あたしが弥生。 こっちが、疾風』

これは、夢なのでしょうか? 本物なのでしょうか?
わたしの頭は、混乱しています。

「どういう、こと・・・・・・」

『妖怪なんだよ、あたしと疾風は。 狐の』

「妖怪・・・・・・?」
『そう、妖怪。 百年以上は生きている』

百年以上生きている黄金の狐の妖怪が、いる。
本当に、夢でもみているのかと思う。
───でも、夢じゃない。

「どうして、そんな貴方たちが、わたしの前に?!」

『いずれ分かる。 今夜は満月だからな』

ふっと、狐は笑った。 そんな気がした。