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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- 夜空と僕 ( No.11 )
- 日時: 2010/04/27 14:11
- 名前: 修羅人 (ID: JgiXnGnD)
「ようっ、雅人。」
学校に着くと、直ぐに慧翠に話しかけられた。
「お早う。」
僕は、昨日の事もあって、まだ落ち着いていなかった。
「だあっ!!」
「よしっ、遅刻は免れたな。」
暫くすると、烈詩と魁心も来た。
遅刻し掛けたのか、走ってきている事が息遣いから分かる。
三人は、その後直ぐに、僕を置いてトイレに行った。
(何してるんだろ?)
僕は、覗きに行く事にした。
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トイレに行くと、三人は隠れてお菓子を食べていた。
僕を見ると、焦りだした。
「雅人、この事は先生達には、言うなよ。」
「こっ、これ・・・あげるから。」
「大体、この学校校則、厳しすぎるんだよ。」
僕は、ホッとした。
皆が薬に関係するような事、してなくて良かった。
逆に、そうゆう目でしか、三人を見れないのが恥かしかった。
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その日、変わった事は無かった。
部活も、授業も・・・。
何も無いのが、平和なのが一番。
僕は、安心して、帰った。
「雅人ー、一緒に帰ろう。」
歩いていると、後ろから誰かに声を掛けられた。
俵藤だ。
「あ、うん。」
僕らは、一緒に帰った。
「雅人、今度学校の行事で、季節に合わないお化け屋敷があるんだ。」
「うっわ、本当に季節に合わない。」
「でね、良かったら・・・その、一緒に行こう。」
「えっ、良いよ^^」
何だか、僕は普通に戻りたいと思った。
そうすれば、何も気にしないで済む。
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家に帰ると、玉玄と龍切が、ニコニコしていた。
「結羅、帰れるぞ。」
「良かったですね。」
どうゆう事?
「帰れるって・・・?」
「薬を売ってる奴が、捕まったから。家に帰れるぞ。」
胸が、締め付けられるような痛みに、僕は顔が熱くなっていくのに気付いた。
(帰りたくない・・・)
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