ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- 夜空と僕 ( No.3 )
- 日時: 2010/04/02 16:07
- 名前: 修羅人 (ID: JgiXnGnD)
月夜の晩
貴方は逝ってしまった
何故朽ち果てたのですか?
問うも返事は在る筈も無く
ホーホー
梟の鳴声さえ響き渡る
静かな晩
赤に染まった辺りを
少しでも消そうと
自らの瞳から零れ落ちる
青色の水_________。
「自己紹介ターイム!!!」
龍切の声が、部屋を包む。
その話は置いといて・・・不思議なのがこの家。何処にお金が在ったの?と思うほど、豪華。
広くて、新品のように綺麗。
家の床は、全てが大理石。
壁には、高そうな(明らかに高い・・・)絵が飾ってある。此処には今、6人しか住んでいないのに。
話は戻って・・・・
僕は、あれから暫く傷の治療かと思いきや・・・
嘘のように、二日とすれば元のように傷は無くなっていた。
それも、僕達青樹家の血を継ぐ者なら、当たり前らしい。(信じて良いのか?)
「えと、私の名前は月音湖(TukineIzumi)です。代々青木家に仕えている、メイドです!!結羅様、よろしくお願いします。まだ15歳ですが、色々出来ます。」
この子、月音湖。かなり可愛い。
身長160も無い小柄だが、家事とか家の事は全てこの子がしている。
「桔梗。13歳。」
クールな彼女は、桔梗(kikyou)と言う。
湖とは、そんなに変わらないから大きくは無い。とにかく・・・謎。話した事はそんなに無い。
外見から分かる事は、13歳では無い様な、大人っぽさ。可愛いと言うより、美しい・・・?
「玉玄です。湖のように代々青木家に御仕えしております。私は、17歳で結羅様より年上ですが、どおかお気を使わないで下さい。得意な事は、人の心身を言葉で操る事です。これからは、離れている事の方が少ないと思いますので、よろしくお願いしますね。」
玉玄(gyokugen)執事・・・?みたいな雰囲気。僕と一緒に行動する事が多いんだ。
僕の事大切にしてくれてて、優しいけど・・・
ナイフを投げたり、僕を此処に連れてきた張本人だ。
あの時は怖かったけど(今も少しは)
外見は、色白で釣り目。背が高くて、紳士・執事っぽい。勉強も、運動も完璧だけど・・・驚くほど料理が駄目。
「原水龍切ー!!!青木家の分家だよ。よろしくネ!!」
「いや、知ってる。」
龍切は、16歳。普段はノンビリしている筈だけど・・・はしゃぐ時ははしゃぐ。天然な所がある。真面目な一面というギャップがたまらない!!!
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「学校。」
僕は、此処に来てから全く、学校に行ってない。
「・・・・・・・・うん。じゃあ、青木家について・・・。」
龍切は何を言ってるのか?
僕は、学校に行きたいと言っているんだ!!
早速始まった。
この家の一室。此処も、綺麗だ。
木製の机に、モノクロのソファが一人に一つづつある。
一人に一つづつ・・・そう。今此処に、メイドと不思議系謎(あだ名の意味不明)と執事的紳士(あだ名の意味不明)・・・全員で5人居る。
広い部屋に、四つの机が横に並んでいて、前に高さの高い机が一つあり、其処に龍切がいる。
(ちなみに僕の隣は、執事的紳士と不思議系謎。)
自分のネーミングセンスの無さに苦笑しながら、何が始まるのかと思い、頬杖を付いた。
「オッホン、デェワァ、授業を始めます。」
龍切の授業・・・・心配、不安、危機感が止まらない。
と思っていると、龍切の顔つきが変わった。
「今日の授業は、青木家の歴史、仕事について。」
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初代青木家。
その頃は、城の門番をしていた。
が、平凡な日常に呆れ、自ら殺し屋の道に進んだ。
努力を惜しまない青木家の代々の後継者は、必ず
才能のある遺伝子を残した。
強く、美しく、・・・才能に溢れる。
分家が増えれば、その家の一番強い者同士子供を作った。弱い者は、弱く・・・強い者は、強く。
そして、分家は増え続けた。
その分、弱い血も進化し、強いものも進化した。
ある代から、弱い者と強い者が子供を作るようになった。進化は遅くなるも、平等に全てが強くなった。
一時代より強いものは、弱くなった。
その事で、反発が起きるも、本家の意思にしたがい少しづつながら、家は成長する。
そして、今に至る。
人並みはずれた回復力。強くなる一人一人の才能。
血の薄い分家は、能力が劣ってはいるもの、付き人として青木家に仕えている。
家は助け合いながら、強くなった。
「次は、仕事についてね。」
此処までの説明は、最小限に省略したもの。
無駄話などが多すぎて、もぅ夕方だ。
今日一日、自己紹介、この授業・・・そんだけ。
続く