ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

夜空と僕 ( No.7 )
日時: 2010/04/06 09:08
名前: 修羅人 (ID: JgiXnGnD)

今日から学校。
僕は、とても楽しみだった。
「おはよ。」
僕等は起きると、制服を着て、家を出た。
朝御飯は、学生らしくコンビニ。
にしても、竜切も玉玄も制服似合うなぁ〜・・・
見惚れてしまう。











僕らの此処での名前は、本名では無い。
正体がバレると色々、ヤバイらしい。
此処での僕らの名前

僕・天井雅人(AmaiMasato)
竜切・天井洋人(Amaihiroto)
玉玄・阿久根翔(AkuneSyou)

コロッと本名出ちゃいそう。
まぁ、気をつけるよ。

そして、僕等のクラスについて。
僕が一年。後の二人が二年。
二人は、クラス一緒。
(僕は一人で寂しいな・・・)











「校長の部屋行かないと。」
僕等は、朝一番に校長の部屋へ・・・
有名な学校だけあって、校舎内は豪華。
長い廊下を抜けると、校長室がある。
「お早うございます。」
そう言って、部屋へ。
其処には、優しそうな顔をした校長らしき人物が居た。
僕らを見ると、ニッコリと笑って深く頭を下げた。
(丁寧な人だな。)
「貴方様が、青樹様ですね。」
「えぇ。此方の一年に入学させて頂くのが本家の青樹結羅様です。」
校長は、僕の前へ来て握手を求めた。
(そんなに有名なのか?)
僕はとりあえず握手した。
「依頼人の校長さん。名前は鈴木さん。」
竜切の紹介を聞いて、僕は浅くお辞儀した。
「このたびは、依頼を受け持っていただいて有難うございます。生徒の安全を十分に守ってやって下さい。」
「あの・・・仕事には関係ないんですが、僕はまだ中学二年なんです。勉強はどうなるんですか?」
「あぁ、その事なら安心してください。定期的にテストがあった時は事前に答えをお渡ししますので。」
会話が暫く続くと、玉玄が校長に質問した。
「此処の職員は、私たちの正体をご存知なのですか?」
「えぇ。一部の職員は知っています。その他の信用できない職員には、権力者の息子だと教えております。」











校長は、凄く良い人そうだった。
僕の教室は、二人とは違う三階。
十分に話す暇もなく、僕は二人と別れた。
(竜切と同じ苗字って事は、兄弟設定か。)
教室には、直ぐに着いた。
担任の先生は、女の人で穏やかな年配の人だ。
廊下で僕に自己紹介すると、クラスの生徒について色々教えてくれた。最後に、『気を付けて頑張って。』
(担任は、僕の事ちゃんと知ってるな)
教室に入ると、僕は皆に自己紹介する。
「転校生の天井雅人君です。」
僕は、教卓の前に来ると自己紹介した。
「天井雅人です。宜しくお願いします。」











それから、クラスの人達に囲まれ質問攻めだった。
転校した(?)のは初めてだから、しかも高校なんて初めてだから、凄くワクワクしてる。
皆は、優しそうで真面目だ・・・と、思う。
共学だから、男女色々居て楽しい。
授業は、玉玄の授業に比べると詰らないけど、時々回ってくる手紙が楽しみで、直ぐに終わった。
(真面目な進学校でも、こうゆうの有るんだ。)
授業が終わると、一人の女の子に話しかけられた。
「天井君って、彼女とか居るの?」
(何で、イキナリそんな話??直球だな・・・)
少々驚きながらも、
「居ないよ^^」
「そっかぁ^^」
何故か笑顔・・・。
「私の名前は、俵藤咲。(HyoudouSaki)宜しくね。」
まぁ・・・可愛い?湖の方が可愛い。
僕は、人間関係は広いほうが良いと言われているので、最高の作り笑顔を披露した。
俵藤は、また元の女子のグループに戻った。
(僕も、誰かと話さなきゃ。)
僕は席を立つと、近くに居た男子のグループに入った。
其処にいた男子の手には・・・白い粉・・・


僕は、気持ち悪いくらいの笑顔で、首を傾げた。












「兄いちゃーーーーん!!!」
僕は、そう叫びながら二年の教室へ。
其処では、驚いた先輩たちが一斉に僕を見た。
「おぅ、雅人。」
僕の傍まで歩いてくると、首筋を掴んで思いっきり走った。











校長室に居る。
息を切らした竜切。
そして、驚いて此処に来た玉玄。
今の校長室には、その三人しか居ない。
「ど、如何したんだよ?」
息切れ切れに、竜切が言った。
「クラスの男子が、薬もってた。」
「それは、本当ですか結羅様。」
「うん。」
緊迫した雰囲気。
二人が暫く考えた結果。



「よし、結羅はそいつ等と仲良くなれ。」



はぁ。
薬やってる奴と仲良くしろ・・・
普通の奴なら、絶対言わない。
仕方なく僕は、教室へ_______。
「あと、目立った行動は避けろ。」
「うん。分かった。」











昼休み。

さっきの男子達と話していた。
「雅人は、何部に入るんだよ?」
「皆は、何部なの?」
「陸上部。」
「そっか・・・じゃあ僕も陸上部に入ろうかな。」
「マジで?!部員少なくて、困ってたんだ。」
とにかく、歓迎されてる。
僕は、安心して胸をなでおろす。
放課後が心配だ。





続く