ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 未確認生物のナゾ ( No.3 )
- 日時: 2010/03/24 20:39
- 名前: 闇の中の影 ◆xr/5N93ZIY (ID: YDf5ZSPn)
①メガロドンのナゾ
まず、メガロドンの話をしておこう。メガロドンの
正式名称はカルカロドン・メガロドンだ。
そいつは、海ではほぼ最強のハンターで、おもに
鯨を補食していた。
だが、これだけは絶対に勘違いしないでほしい。
メガロドンは栄えすぎた鯨を減らすために自然に
産まれたのだ。
メガロドンの目撃情報
600万年前〜200万年前には絶滅したとされる
メガロドンだが、現代でもメガロドンと思われる
巨大ザメの目撃情報が相次いでいる。
その代表例を4つ紹介してみよう・・・
メガロドンの目撃情報
1918年、ポートスティーブンス市沖
メガロドンの目撃情報として最も有名な事例であり、ご存知の人も多いだろうが、
ロブスター猟をしていた漁師達によって目撃された
という巨大なサメについて触れてみたい。
ポートスティーブン市はシドニーの北約200kmに位置する港町だ。
タスマン海を挟んでニュージーランドとは向き合う形となり、牡蠣(カキ)、ロブスター、鯛などが捕れる豊かな漁場に恵まれている。
そして、1918年のある日・・・
沖合い約14kmにあるブロートン島周辺の海域で、漁師達がロブスター猟をしていたところ、想像を絶する巨大なサメが現われ、ロブスターの入っていたカゴ(約1kg以上のロブスターが24〜36匹以上は入っていたらしい)を、カゴごと引きちぎって去って行ったという事だ。
漁師のひとりは「サメの大きさは90m以上あった!」と話し、別の漁師は「波止場(約35m)と同じ位の大きさだった」と話している。
サメの全長が35〜90mという事では話にまとまりがつかないが、これは漁師達が想像を絶するような巨大なサメを目撃した事による集団パニック化が原因ではないかと思われる。
この場合、波止場という比較対照のある35mという数字を信頼したい。
恐怖心から実際よりも2〜3倍大きく見えたとしても、10〜18mの巨大ザメだったという事になる。
目撃した漁師達全員の一致した証言として、巨大ザメが白っぽい体色をしていた事が上げられており、その事から「シロナガスクジラなど、クジラ類の見まちがいではないか?」とする否定論もあるが・・・
ポートスティーブン市沖はバンドウイルカやザトウクジラなどの分布域として知られており、現代ではホエールウォッチングが催される程の海域だ。漁師達が見まちがえる事はないだろう。
逆にいえば、この海域にはメガロドンのような巨大ザメがエサとするクジラ類が豊富だという事になる。
その後、数日間・・・漁師達は巨大ザメを恐れ、漁に出なかったと記述されている。
これがなによりの証拠だろう。
メガロドンの絶滅
メガロドンが絶滅した最大の理由は、鮮新世の中期に起こった、海水温度の低下にあると考えられている。
メガロドンは暖かい海に適応していたが、海水温度が低下したことによって、メガロドンの大陸棚付近の繁殖場が冷たくなってしまったために絶滅したという説が有力。現代のホホジロザメの幼魚が、暖かい海には耐えられないのと反対で、メガロドンの幼魚は、おそらく冷たい海に耐えられなかったと推測されるので、繁殖場のある海域が冷たくなることは、大きなダメージとなったはず。
しかしそれに加えて、メガロドンが捕食していたクジラの仲間が、冷たい海域に逃げこんでしまったため、狩の機会がなくなったことも絶滅を引き起こすきっかけとなったようだ。北極海の鮮新世の終わりごろの地層から、クジラの化石が最近発見されているから、この説は裏づけされているかもしれない。
しかし、基本的に海の大型捕食動物は、陸上の大型捕食動物と違って、環境の激変にもよく耐えることができるといわれている。高い行動能力が、結局別の海域に泳いでいってエサを発見することを助けるからである。本当にそんなに簡単にメガロドンが絶滅するのだろうか。実のところ、どうやらメガロドンは忽然と姿を消したというわけではらしい。
メガロドンの目撃情報や、まだ白い巨大な鮫の歯が
見つかっている事から、まだメガロドンは見つかっていないだけなのかもしれない。
鮫の身体は海に沈むし、鯨のように息継ぎに上がってこない。メガロドンを見つけるのは、海に浮かんだ
蟻を見つけるような事だ。
もしかしたら、メガロドンはまだ浮上する時を
待っているのかもしれない………