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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 始まりは懺悔の願い ( No.13 )
- 日時: 2010/03/31 22:34
- 名前: 暗刻の導き手 ◆MCj.xXQAUE (ID: yL5wamFf)
みんなの視線が、一斉に若奈に降り注ぐ。
明音の言葉を聞いた直後に降り注ぐ。
「……何でそんなこと……?」
若奈の口から出たのは、かすれた、自分の声とは思えない声。
理由を聞くことしか、出来なかった。
「何でって……」
明音が困惑した表情と声を若奈に向ける。
そして。
明音は、当たり前のことを言うかのようにあっさりと言った。
「こいつのことが、気に入らないからだけど?」
信じたく、無かった。
これは夢なのだと本気で思ったくらいに、信じたくない。
これは、本当に現実なのかと思う。けれど。
目の前の光景は、夢では表現できないほどリアルで。
「で? 若奈もこいつをいじめるよね?」
明音の声音が変わる。
本能的に、断ったらいじめられることを理解して。
「うん……」
そう、言うしかなかった。
それから、ずっと。今でも。
若奈は自分の罪を責めている。
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