ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: Prologue ( No.2 )
- 日時: 2010/04/01 14:22
- 名前: 律 ◆tdNM0cwS6s (ID: 0vH/svqy)
■第一章 01
「あーだるい」
フラフラと昼の路地裏を歩く。建物のスキマから見える空が綺麗…とは思わないわけで。
ぬっ.と顔を出して街を見渡してみる。
…寝ようかな。 ふと思ってみたり。
無意識に寝床を探す。お.ここいいじゃね、学校のバックを枕にして寝そべる。
「何。あんた変態。」
横から文句が飛んできた。
———つか、人居たんだ的な。
むくりと起きて横を見ると赤毛の少女がいた。頭の後ろで手をくんで俺をにらむ。
「悪ぃ、気づかなかったわ。」
あーあ、せっかくいい感じの場所見つけたのに、てゆーか、まじ気づかなかったわ。
笑えるな、と.冷たく苦笑してみたが。
「あんたさ、若干うざい。」
よく見りゃ可愛い少女がとんだ暴言を吐いた。
若干に対抗(?)して若干びくる。などと思ってみたり。
「すいませんね、」
生意気に対抗してみたり。
少女はため息をついて、また寝た。
…なので俺も眠いので、寝ようとした、が。
「何でここに寝てんの?いい年の男女がありえないから。」
こりゃまた予想外。そんな意識しとるのか、…俺は別に人並み外れてイケメンなわけじゃないけど。
…まあ、いいか。反発でもしてみようか、うん。こいつの度胸はどんくらいあんのか、とね。
「何意識してんの、てかまず何もしねぇし。」
「いや、するね。断言する。」
これまたどうしたことか、何か笑えるなーっと。
まあ、この少女は結構美人だけど。いや俺も結構いけてんよ、自分で言うのもなんだけど。
まあ、こんな俺位の人間なんていくらでもいるし。所詮ただの人ですね。
…と、マイナス思考にひたってみる。
「そんな目で見んな。」
軽く反発、すると急所をさされたのか。少女はカッとなり俺の胸根っこを掴んできた。
何も言わずにただ俺をにらみつけるだけ。
何気にこいつは面白い、不良な俺さんはゆっくり少女の手を離してやり、
「うける、ダチになろ。」
と、一歩間違えればナンパな発言を口にした。